この記事では、エア看板に興味がある方や導入を検討している方向けに、その仕組みからメリット・デメリット、安全な運用方法までを網羅的に解説します。
読み進めることで「どんな業種に向いているのか」「導入時に気をつけるべき点」など、実用的な判断材料が得られます。
読了時間：約8〜10分

目次

• Ⅰ. エア看板とは何か？
• Ⅱ. エア看板のメリットとは？
• Ⅲ. エア看板のデメリットと注意点
• Ⅳ. 導入で失敗しないためのチェックポイント
• Ⅴ. エア看板が“特に効果を発揮する”業種とシーン
• Ⅵ. エア看板が「向いていない」業種・現場とは？
• Ⅶ. よくある質問（FAQ）
• Ⅷ. まとめ｜メリットを活かすには「使いどころ」が鍵

Ⅰ. エア看板とは何か？

空気で自立する“膨らむ”看板

エア看板とは、内部に空気を送り込み膨らませることで自立する広告ツールです。主にポリエステル製やビニール素材で構成されており、柱状・キャラクター形状などさまざまな形に成形できます。高い視認性とインパクトで、人目を集めるのに優れています。

構造と仕組み（送風機・LED内蔵など）

エア看板には小型の送風機（ファン）が内蔵または外付けされており、稼働中は常に空気を送り込み続けます。LEDライトを内蔵している製品も多く、夜間でも鮮明に光り、注目度はさらにアップ。空気を抜けばコンパクトに畳めるため、持ち運び・収納も簡単です。

他の看板との違い

A型看板（置き型）やロールアップバナーに比べ、エア看板はサイズも大きく立体的で、人目をひくパワーが段違いです。特に遠くからでも見つけやすく、屋外イベントやロードサイドなどで効果を発揮します。

Ⅱ. エア看板のメリットとは？

圧倒的な“目立ち度”で注目を集める

2〜5メートルほどの高さに膨らむエア看板は、歩行者だけでなく車の運転手の目にも留まります。カラフルな色使いや動きのあるデザインが視線を誘導し、ブランドやイベントの印象を強烈に残すことができます。

設置と撤去がカンタン

電源を入れるだけで自動的に膨らみ、使用後は空気を抜いて畳むだけ。工具や専門技術が不要なので、イベント当日の急な設置変更や複数会場での使いまわしにも柔軟に対応できます。

フォトスポットとしてのSNS拡散効果

キャラクター型やユニークな形状のエア看板は、来場者の写真スポットになります。結果として、InstagramやX（旧Twitter）に自然と写真が投稿され、広告費ゼロで話題になるケースも珍しくありません。

オリジナルデザインでブランドを体現

エア看板はオリジナル制作が可能。ロゴや商品モチーフ、マスコットなどを再現することで、企業の世界観やキャンペーンテーマをそのまま視覚化できます。

Ⅲ. エア看板のデメリットと注意点

常時送風が必要＝電源トラブルに弱い

送風が止まると看板は倒れます。電源が不安定な場所や長時間運用する場合は、予備電源の確保や漏電対策が必須です。特に延長コードを使う際には防水仕様が望ましいです。

雨・風には弱い構造

エア看板は防水・防風対策を施しても「強風や大雨に完全対応」は難しいです。実際、雨でモーターがショートしたり、風で倒れて通行人に接触する事故が報告されています。

作動音に注意

送風機の稼働音が気になるシーン（病院、ホテルなど）では、使用を控えるべきです。必要に応じて防音対策を施すのがベターです。

LEDの光量は製品差がある

同じLED内蔵タイプでも、明るさや色温度は製品によってバラつきがあります。実際に現地でテストしてから導入することをおすすめします。

Ⅳ. 導入で失敗しないためのチェックポイント

• ・屋外利用なら防水・防風タイプを選ぶ
• ・電源が安定供給できるか事前に確認
• ・用途に合わせて「短期型」「常設型」を選定
• ・安すぎる製品はNG（耐久性・安全性に注意）※PSE認定がないエア看板は危険です

導入前にこの4点をしっかりチェックすることで、失敗リスクを大幅に減らせます。

Ⅴ. エア看板が“特に効果を発揮する”業種とシーン

1. 夜営業の飲食店・居酒屋

人通りの多い夜間でもLEDライトで看板がしっかり目立ちます。既存の看板では埋もれてしまうような立地でも、アイキャッチとして機能します。

2. 展示会・合同説明会・スポーツイベント

遠くからも見つけやすく、自社ブースへの誘導に最適。設営・撤収の早さもイベント運営にとって大きな利点です。

3. ロードサイド型店舗・郊外の商業施設

視認距離が長い国道沿いや大型施設では、通常の看板よりも目立つエア看板が集客効果を発揮します。

Ⅵ. エア看板が「向いていない」業種・現場とは？

• ・常設・長期間の屋外利用（天候により劣化）
• ・電源供給が不安定なイベント会場（途中で倒れるリスク）

こうした環境では、他の看板ツールの方が適しています。

Ⅶ. よくある質問（FAQ）

Q. 屋外設置はどのくらい可能ですか？

A. モーターの耐久にもよりますが、8〜12時間程度が目安です。休憩時間などには空気を抜いて冷却することを推奨します。

Q. 雨の日でも使えますか？

A. 基本的には使用NGです。防水カバーがあっても、電源部のショートや転倒リスクを避けるため、屋内やテント内での使用が安全です。

Q. レンタルと購入、どちらが得？

A. 年に1〜2回の使用ならレンタル、それ以上なら購入がおすすめです。オリジナルデザインにこだわるなら購入一択です。

Q. デザインの自由度は？

A. 非常に高いです。企業ロゴ、キャラクター、商品パッケージなど、3Dや2Dでも自由に制作可能です。

Ⅷ. まとめ｜メリットを活かすには「使いどころ」が鍵

エア看板は、集客において「目立つ力」を最大限に発揮するツールです。
しかし、電源や天候など、気をつけるべき点も多いため、「使う場所・タイミング」が成功のカギです。

適切な環境で活用すれば、費用対効果の高いプロモーションが実現できます。
この記事を導入前の参考として、ぜひ自社に最適な使い方を検討してみてください。